【スキー複合】渡部暁斗 不名誉ニックネーム返上だ

2017年10月26日 16時30分

ローラーボードで調整する渡部暁斗

 ノルディックスキー複合のエース・渡部暁斗(29=北野建設)が“不名誉ニックネーム”の返上を誓った。

 25日、地元の長野・白馬村で練習を公開。雨のため午前にウエートトレーニング、午後にローラースキーを行い「平昌五輪で金メダルを取れるように準備したい」と意気込んだが、さらに高いハードルを求めたのが見守っていた所属の荻原健司GM(47)だった。

 なぜか金のうちわを持参し愛弟子に気合を注入した元祖キング・オブ・スキーは、昨季ドイツで行われた大会のワンシーンに言及。「前夜祭みたいなものがあって、その時に渡部選手の紹介が『ミスターナンバー2』だった。ある大会で1番になったとしても、たった1回ではスキー界はなかなか認めてくれない。全て勝つ。そのことによって『ナンバーワン、ミスターワタベ』と言われる」と強烈なゲキを飛ばした。

 渡部によれば、これまでも国際大会でたびたび同様の呼び方をされてきたという。「そういう印象がついてしまっている。実際、統計的にも2番が多い」と受け止める。

 しかし、今季は違う。目指すのは五輪金メダルを含めた、誰もが認める絶対王者だ。荻原GMは「ソチの銀メダルで日本のキング・オブ・スキーにはなった。今度は世界のキング・オブ・スキーを目指してほしい」と鼓舞。渡部は「(このまま)五輪で金メダルを取ったとしても、いつも2番のヤツがたまたま取れたという印象になる。五輪だけ取ればいいとは思っていない」と語気を強めた。

 昨季はW杯で2勝を挙げたものの、シーズン後半の2月、3月と遅かっただけに、今季は開幕戦からギアを上げる。「過去の例を見てもW杯で(五輪前に)1勝、2勝勝っている選手が確実にメダルを取っている。ボクも金メダル候補として名乗りを上げるためには、勝って乗り込んでいかないと」と勝ちグセをつけて五輪に突入する。