フリースタイルスキー・ハーフパイプ女子の小野塚彩那(29=石打丸山ク)が24日、ニュージーランド合宿を終えて成田空港に帰国した。

 現地では雪不足もあり「やろうとしていたことの10分の1ぐらいしかできていない」とトレーニングは計画通りには進まなかった。それでも「体のコンディションは悪くないですし、やるべきことはしっかりやっている。そのへんは全然焦ってないです」と世界女王の風格をのぞかせた。

 前回ソチ五輪の経験が武器になっている。そこからさらに経験を重ね、気持ちの入れ方などは「4年前と圧倒的に違う」と胸を張った。

 ライバル勢の動向についても、平昌五輪前にピークを合わせてくるのは1月に開催される米最高峰大会のXゲームと見ており「Xゲームに出るメンバーがほぼ五輪でファイナルに残るメンバー。そこから五輪に向けて、いい状態でいけるようにしたい」と冷静に捉えた。

 五輪代表選出は濃厚のため、一部のW杯には出場せず、じっくりと調整に充てる予定だ。限られた時間を有効活用する術も、経験のなせる業だ。「地に足つけてしっかり戦える」と小野塚は前向きだった。