二所ノ関親方頭部手術から一夜 J1鹿島ドクターに聞く本当の病状

2017年10月21日 16時30分

 19日に千葉・船橋市内の路上で転倒したところを発見され、意識不明の重体となった元大関若嶋津の二所ノ関親方(60)が、頭部の緊急手術を受けて衝撃を呼んだ。一夜明けた20日は、引き続き集中治療室(ICU)で治療を受けた。

 この日午前、入院先の同市内の病院に元タレントで妻の高田みづえさん(57)や日本相撲協会の八角理事長(54=元横綱北勝海)らが見舞いに訪れた。理事長は帰り際に「本当によくなることを願っています」と心配そうな表情で語った。

 同病院で取材に応じた元湊川親方で相撲協会の南忠晃評議員(60=元小結大徹)は「現在は小康状態。少しずつ回復しているが、まだ時間がかかる。医者に聞くと指先が少し動いたり、少しずつ反応があるということだった」と説明。「命に別条はない」ことには変わりないというが、具体的な診断に関しては「私もよくわからないので、うまく伝えられない」と話すにとどめた。

 では、約4時間40分もの開頭手術を受けた二所ノ関親方は、どのような症状にあるのか。サッカーJ1鹿島のチームドクターを務める関純氏(西大宮病院院長)は「実際に診察してみないと詳細はわからない」と前置きした上で「4時間以上の開頭手術を受けたということはかなり深刻じゃないですか。(脳の)血を抜くだけではそこまで時間はかからない。脳挫傷でダメージを負っていると思う」と話した。一部では、直前に訪れたサウナでもふらついて転倒したという目撃情報もあるだけに予断を許さない。

 さらには相撲協会理事で審判部長の要職にある二所ノ関親方の復帰について、こう指摘する。「復帰するにしても、最低でも数か月かかる。ただ完全に回復した症例も過去にあるものの、体のどこかにまひが残ったり、話すことが困難になる可能性はある。どうなるかは、脳の腫れが引いた後の経過を見ないとわからない。現時点ではなんとも言えない」

 家族や角界関係者をはじめ、多くのファンが一日も早い回復を信じている。