【バドミントン】奥原希望が世界連盟の幹部候補生?

2017年09月22日 16時30分

奥原のお辞儀は海外から絶賛されている

 バドミントンのジャパン・オープン3日目(21日、東京体育館)、女子シングルス2回戦で世界女王の奥原希望(22=日本ユニシス)が、世界選手権決勝で破ったシンドゥ・プサルラ(22=インド)を2―0で下し、ベスト8入りした。実力はもちろん、その礼儀正しさも高い評価を受けているトップアスリート。将来的にはスポーツ界の重要ポスト就任の可能性もあるという。

 世界一を決める大舞台で死闘を繰り広げたライバルとの再戦。実力伯仲の大接戦かと思いきや、一方的な展開で世界女王が勝利し、ホームで改めて実力を証明した。「ファンのみなさんがちょっと前に映像で見た試合をまた日本でできたのはうれしい。自分らしいプレーが昨日より出せたと思う」と納得の表情。いつもと同じように、コートに入る際に深々とお辞儀をして礼節を尽くす“奥原ワールド”で観客を魅了した。

 奥原の代名詞でもあるお辞儀は、海外でも有名だ。「お辞儀のことだけで香港や東南アジアでニュース記事になるくらいです。勝っても変わらない礼儀正しさは、BWF(世界バドミントン連盟)でも選手のお手本のようだと評判です」と話すのは、BWFと長年関わりがある国内最高峰リーグ・S/Jリーグの今井茂満運営委員長。

 昨年のリオデジャネイロ五輪でも、国際オリンピック委員会(IOC)が奥原のお辞儀のシーンを公式インスタグラムで流し「素晴らしい」などと話題を呼んだ。遅延行為をしたり、ラケットを投げつけたり言葉で感情をあらわにする選手もいる中、常に感謝の気持ちを忘れない姿は感動的にすら映るようだ。

 奥原の評判はお辞儀だけではない。文武両道で知られ、ファンや関係者、報道陣への受け答えも完璧。練習熱心で、大ケガからも強い精神力と努力で復帰…と、すべてにおいて優等生で「お手本」となっている。

 そんな貴重な存在を、スポーツ界が放っておくはずがない。先の話だが引退後、BWFなど組織の幹部になる可能性が「あると思います。というより、あってほしいですね」(今井委員長)。2020年東京五輪はもちろん、コートを去った後もバドミントンの枠を超えてマルチな才能を発揮しそうだ。