“奥原2世”を続々育成中だ。バドミントンの「ダイハツ・ヨネックスジャパンオープン」2日目(20日、東京体育館)、女子シングルス1回戦で世界選手権金メダリストの奥原希望(22=日本ユニシス)が張雁宜(24=香港)を2―0で下し、2回戦に進出した。世界女王としての凱旋試合に「今日は私らしいプレーはあまりなかったと思うが、勝つことが大事。ここから上げていきたい。私らしくシャトルを追うことを忘れずに頑張りたい」と気合を入れた。

 バドミントンの日本女子は、奥原をはじめリオ五輪ダブルス金メダルの高橋礼華(27)、松友美佐紀(25)組(日本ユニシス)、シングルスで世界ランキング2位の山口茜(20=再春館製薬所)ら多くの選手が大舞台で結果を出し続けている。さかのぼれば、絶大な人気を誇った小椋久美子、潮田玲子組のオグシオ時代からビジュアルの良さも相まって注目競技に。今では実力も世界トップに上り詰めたことで憧れのスポーツになった。

 日本協会関係者によれば、最近は小学生の女の子を持つ親が習わせたい競技の上位にランクインするようになった。「男子はどうしてもまずは野球、サッカーに行ってしまうが、女子は運動神経の良い子がどんどん入ってきている。奥原たちの活躍は大きい。次の世代でも楽しみな存在が多いですよ」(日本小学生バドミントン連盟の能登則男理事長)。早々と“ポスト奥原”を目指す有望女子が全国各地で育成されているという。

 2020年東京五輪で奥原らが金メダルを獲得すれば、さらなる注目度アップは間違いなし。バドミントン女子の話題が続きそうだ。