女子カーリング平昌五輪日本代表決定戦は9日、アドヴィックス常呂カーリングホールで第3戦を行い、LS北見が中部電力を8―3で下し、通算2勝1敗として五輪出場へ王手をかけた。先に3勝したチームが平昌五輪に出場する。

 前日(8日)初戦に勝利したLS北見は、この日午前中に行われた第2戦を5―7で落としてしまう。しかし「自分たちのパフォーマンスができなかっただけ」(サードの吉田知那美=26)と焦りはなかった。スキップの藤沢五月(26)も「大差(最大4点差)がついたところから追い上げて、最後まで粘り強く戦えたので、プラス材料もあった」と第2戦を振り返った。

 勝った方が王手をかける第3戦は、本来のペースを取り戻したLS北見が序盤からリード。第3エンドには吉田知のダブルテイクアウトなどで不利な先行ながら3点を奪い、4―0と有利に試合を進め、そのまま押し切った。

 最終日(10日)に向け、藤沢は「考えだすと余計なことまで考えてしまうので、あまり考えずに全員で戦っていきたい」。自分たちのプレーができれば勝てるという自信が、前向きな言葉につながっている。

 一方、後がなくなった中部電力も悲壮感はなく、スキップ・松村千秋(24)は「崖っ縁の方が力が出る可能性もある。ネガティブに考えずに臨みたい」。逆転での五輪切符獲得へ望みは捨てていない。