「トレード補強」動き始めた巨人

2012年04月28日 12時00分

 巨人浮上の手はやはりこれしか残っていないのか。現場のまさかの大苦戦を重く見た球団が、緊急補強の準備を進めていることが分かった。大物野手の補強に向け、水面下では具体的な放出要員の名もささやかれている。

 原辰徳監督はDeNAとの〝最下位決戦〟を前に原監督はスランプから抜け出せないボウカーに打撃指導を行うなど積極的に動き回った。
 報道陣を前に「うちの打線は『種火』程度だからね」と苦笑い。しかし、その後はカッと目を見開くと独特の言い回しで「でも種火がないと大きい火は出ない。脈々としたエネルギーの中で大きな火になってほしい。誰かがフーッと大きく息をして大きな火を燃やしたい」。

 それでも指揮官の口にした〝火付け役〟はなかなか出てこないのが現状だ。今季は杉内、村田のFA獲得を筆頭に大補強を敢行。とはいえ、開幕後のチームは右の強打者不足が露呈し、現在の貧打を招く深刻な悩みになっている。

 昨季途中に獲得したサブローと高橋信が昨秋に退団。原監督は4年目の大田の成長に期待をかけた。だがオープン戦で結果を残せず、大田は結局二軍暮らし。そこに加えて痛かったのが、矢野と谷の故障だ。矢野は右足甲の靱帯を痛めていまだ二軍でリハビリ中。不振のボウカーの穴を埋めて2番に座った谷も、20日のヤクルト戦で右足を痛め途中交代。無理はさせられない状態だ。そこで検討されているのがまずはトレード補強だ。球団幹部は「こちらも血を流していかないと、良い選手は獲れない」と育成重視路線から方針転換。有力な〝駒要員〟として金刃や越智の名が挙がっている。また「東野クラスを出してレギュラークラスの右打者を獲りにいくべき」という声まであるという。

 またボウカーの大不振を受け、外国人補強でも動き出している。別の球団関係者は「調査は始めているし、メジャーの市場がもう少しで動く。現場の要請はまだないが、ボウカーがこのままの状態なら獲りに行かざるを得ない」と話す。

 支配化選手枠の残りは5枠。原沢GMは野手補強に関して「ドラフト以外の補強方法もある」と語っている。巨人は過去に借金7から優勝したケースはない。3年連続のV逸が許されないのは現場もフロントも同じ。今後は球団側がどう動くかにも注目が集まる。