「チーム小笠原」解体で孤立

2013年01月08日 11時17分

 巨人は7日、米大リーグのホワイトソックスなどでプレーしたホセ・ロペス内野手(29=183センチ、93キロ、右投げ右打ち)の獲得を発表した(契約金1700万円、年俸8000万円の1年契約、背番号は5)。その一方で、この助っ人加入のあおりをモロに受けそうなのが、再起にかける小笠原だ。定位置どりの可能性が厳しくなると同時に、実はチーム内での“孤立化”も加速しつつあるという。

 メジャー92発の長距離砲・ロペスへの期待は大きい。原監督はじめ、フロントの期待は「5番、一塁」であることは明白だ。今季マークが厳しくなるであろう4番阿部の次を打ち、同時に固定できなかった一塁のポジションも任せられる。

 これでますます窮地に追い込まれたのが小笠原だ。これまで一塁手を争う相手といえば、内外野こなせる亀井と2年目の助っ人ボウカー、プロ初本塁打を放った5年目の大田と、未知数な選手ばかり。オープン戦での結果次第では開幕スタメンの可能性も十分にあっただけに、ロペスの加入はスタメンどころか開幕一軍すらも危うい。

 そして小笠原が追い込まれたもう一つの理由が、ロペス契約合意とともに、この日発表された職員、スタッフの辞令だという。「実は今回契約を終了した白井打撃投手は“ガッツ専属”といってもいい存在。試合後の食事や自主トレなど行動をともにしてきただけに、少なからずショックだったのでは」(チーム関係者)。

 選手とつるむ事をほとんどしない小笠原は、常に決まったスタッフと行動しており、周囲からは「チームガッツ」ともいわれていた。しかし一昨年オフ辺りから、そのメンバーが次々と配置転換や契約終了を告げられた。白井打撃投手はいわば“最後の一人”のような存在だったのだ。

 ちなみに「チームガッツ」があった頃は、遠征先で試合後、マッサージを受けたあと深夜12時半頃に全員を連れて食事に行くのがお決まりのコースだった。しかし「それがなくなってからは、食事会場にポツンといることも珍しくなかった」(関係者)。

 厳しい競争と、チーム内からの“孤立化”というダブルパンチを食らった格好の背番号2。この絶体絶命の危機を乗り越えることはできるのか。(金額は推定)