美女ボクサーの矢吹純(26=協栄)が、新設される日本女子ミニフライ級(47・6キロ以下)初代王座獲得に王手をかけた。

 10日、下岡由美子(35=厚木ワタナベ)との6回戦(東京・後楽園ホール)が同トーナメント準決勝として行われ、5ラウンド1分57秒TKOで勝利。通算8戦8勝(4KO)とした。それでも試合後は「リキんでしまって、まとめられるところをまとめられなかった。お客さんに申し訳ないような止められ方を(レフェリーに)されてしまった」と反省の言葉を並べた。

 剣道3段で、個人戦で茨城県王者にもなったことがある元女剣士。介護士の免許を保持し、病院で働いていたが「素手のほうが燃える」とボクサーに転向した。協栄ジムには当初「フィットネスで通っていた」ものの、才能が開花した。

 無敗をキープした女王候補は、年内に予定される決勝へ「気負いせず、自分のボクシングができるように」と宣言し、新たな時代の幕開けに意欲満々だった。