卓球の世界選手権個人戦(ドイツ)の混合ダブルスで吉村、石川組がこの種目で日本勢48年ぶりの金メダルを獲得した。前回大会では悔しい銀メダルに終わっていたこともあり、試合前は吉村が石川に「リベンジしよう」と声をかけて気合の出陣。先に3ゲームを奪われる苦しい展開だったが、底力を発揮して台湾ペアを4―3と大逆転した。

「金メダルしか狙ってない」と口を揃えて臨んだ今大会。「1日やらないとフィーリングが変わってしまう」と直前合宿、大会中と毎日のように練習の時間をつくって連係を深めてきた。その成果が表れ、石川は「最後まで諦めずに戦うことができた」と胸を張った。

 混合ダブルスは五輪の正式種目ではないが、2020年東京五輪で採用される可能性がある。石川は「今回ミックス(混合)で金メダルを取れたことで、シングルスやダブルスへの自信になった」と言いつつも「(東京五輪で)ミックスが種目になってくれたらうれしい」と、五輪種目入りへの期待は大きい。五輪種目となれば各国も一気に強化を進めることになるが、吉村、石川組も金メダルの有力ペアに浮上しそうだ。