バドミントンの日本ランキングサーキット大会最終日(31日、さいたま市記念総合体育館)、男子シングルス決勝が行われ、違法賭博による無期限の競技会出場停止処分から復帰した桃田賢斗(22=NTT東日本)が上田拓馬(28=日本ユニシス)を21―13、14―21、21―19の2―1で下し優勝した。

 第2ゲームは今大会初めてゲームを失ったが、一進一退の攻防となった第3ゲームを制した。勝利が決まると、しゃがみ込んだままコートに顔を伏せ涙した。「つらい時に支えてくれた方々、バドミントンができる環境を作ってくれた方々との思い出がこみ上げてきて、しばらく動けませんでした」

 復帰戦を優勝で飾り、7月には自費参加で国際大会にエントリー。2020年東京五輪へ再スタートを切る。「感謝の気持ち、今の気持ちを忘れず戦っていきたい」と謙虚に話した。