亀田流で変身!? 前東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者で“9頭身モデルボクサー”の高野人母美(29=協栄)が26日、東京・後楽園ホールで行われたカイ・ジョンソン(35=竹原&畑山)との55キロ契約ノンタイトル戦で3回1分36秒、TKO勝ちを収めた。

 序盤から積極的に打って出て、ワンツーの連打で押し気味に試合を進めていく。3回には相手が飛び込んできたところに絶妙のタイミングで右ストレートを合わせ、ついにダウンを奪った。ここでレフェリーが試合をストップした。カイは2014年6月に対戦し、壮絶な打ち合いによる“顔面崩壊”でプロ初黒星を喫した因縁の相手。見事なカウンターでリベンジを果たした高野は「3年前に負けて悔しかったし、負けた試合の映像も見たくなかったけど見返した」とプライドをかなぐり捨てた執念の勝利だ。

 トレーナーを務め、高野をサポートしてきた元3階級制覇王者の亀田興毅氏(30)は「今日はやれるだけのことをやった。素晴らしい。100点!」と大絶賛。「世界チャンピオンに絶対にさせないと、自分がトレーナーを引き受けた意味がない」と鼻息が荒い。

 次戦は未定だが、階級を1つ下げてバンタム級で戦う予定。「試合のペースをもっと詰めていく」(興毅トレーナー)との青写真を描く。強力タッグを継続し、二人三脚で世界一を目指す。