ボクシングのロンドン五輪バンタム級銅メダリスト・清水聡(31=大橋)が、プロ3戦目のフェザー級8回戦(21日、有明コロシアム)で山本拓哉(28=エディタウンゼント)に1回1分49秒TKOで完勝を収めた。

 序盤から落ち着いて相手の動きを見極めた清水は、左ストレートをクリーンヒットさせ、いきなりダウンを奪う。さらに立ち上がってきた山本にカウンターの右フックを合わせてグラつかせると、あっという間にレフェリーが試合をストップした。

 東洋太平洋ランカーを全く寄せ付けない強さを見せつけた。前日(20日)にはロンドン五輪金メダリストの村田諒太(31=帝拳)が、まさかの判定負けで世界王座を逃していた。

 テレビで観戦し判定が出るまでは村田の勝利を確信していたという清水は「かなりショックでした」。リングの上から「僕も五輪メダリストとして世界王者を村田と取りたい。ダブルメダリスト、ダブル世界王者を目指して、次も勝ちます」と盟友に再起のエールを送ると同時に、自身を奮い立たせた。