日体大「山の星」の活躍で26年ぶり往路V

2013年01月03日 10時51分

 第89回東京箱根間往復大学駅伝競争は2日、往路が行われ、日体大が5時間40分15秒で26年ぶり10度目の優勝を果たした。山登りの5区を2位でたすきを受けた主将・服部翔太(3年)が脅威の走りで東洋大をとらえ、逆転した。


 1分49秒差で先にスタートした東洋大・定方俊樹(3年)を14キロ過ぎで追い抜くと、付いてきた早稲田・山本修平(2年)も、17キロ手前で振り切り独走状態に。「強い気持ちで積極的に行こうと思った」(服部)。過去に例がないほどの強風をもろともせず、最後まで強気の走りでテープを切った。


 前回大会前の2011年12月、最愛の父が肺がんで逝去した。仲間にも言わず、悲しみをこらえ1区で快走した姿を見た別府健至監督は、服部を3年ながら今季主将に任命。当初は上級生の反発もあったが、5月には認めてもらえるようになった。

 

 昨季19位でシード権を逃したため今季は予選会スタートだった日体大だが、主将としてチームを盛り上げ箱根の切符をつかむと、本番でも区間賞の力走。「自分の役割を果たせ」という父の教えを守ったばかりか「区間賞を取るという父との約束も果たせました」(服部)と、天国の父に最高の報告ができた。


 東洋大の柏原竜二(現・富士通)が昨年卒業し、山の神が不在となった5区で、実力を十二分にアピールした。「どうでしょう。山の星ぐらいですかね?」と照れ笑いを見せた服部。来年も、今年以上の力走が期待できそうだ。