競泳日本選手権最終日(16日、愛知・名古屋市ガイシプラザ)、今大会限りでの引退を表明していたロンドン五輪男子200メートル平泳ぎ銅メダルの立石諒(27=ミキハウス)が現役最後のレースを終えた。 

 200メートル平泳ぎ予選に出場し、2分16秒69で40位。レース後は会場から拍手が湧き起こり「これだけ苦しむレースは久々ですし、予選にもかかわらず、大きな拍手をいただいて、水泳を続けてきてよかった。こういうふうに水泳人生を終えられて幸せ」と感無量の表情を浮かべた。

 一番の思い出にはロンドン五輪選考会を挙げ「(北島)康介さんと本気でやり合えた。楽しい時間でした」。今後は指導者への道も浮上するが「まだ考えられない。泳ぎを言葉にできる勉強をします」と控えめ。ただ、水泳には携わっていくつもりで「水泳やスポーツの普及活動を中心に、やりたいことを自由にやっていきたい」と意欲を見せた。

 最後は「長い間、ありがとうございました」と報道陣に頭を下げ、23年間のキャリアに終止符を打った。