カーリング男子のSC軽井沢クラブが21日、カナダ・エドモントンでの世界選手権(4月1~9日)に向けて成田空港で会見した。

 昨年の世界選手権のポイントと合わせ、上位7か国が平昌五輪の出場権を得る。SC軽井沢クは昨年過去最高の4位と大躍進したため、ポイントを蓄積。大崩れしなければ、長野五輪以来20年ぶりの出場が決まる。

 チームは上昇気流に乗っており、事前合宿にも十分な時間を取った。予選は総当たりのリーグ戦。スキップの両角友佑(32)は「1試合目を勝てばいいスタートを切れる。そこでモヤモヤすると、ずるずる引きずってしまう」と初戦に集中。セカンドの山口剛史(32)も「五輪は先の話で、先のことまで考えない。初戦へ向けて集中力を高めたい」と拳を握った。

 長期戦に備え、パックご飯100パックの提供を受け「食の準備」も万全。さらに、体質的にやや代謝の悪い山口が「黒ウーロン茶のティーバッグと体重計」を持参して話題を振りまくなど、明るいムードも目立った。

 五輪切符だけでなく、目指すのは男子初のメダル獲得。両角友は「(状態は)80%ぐらい。もう少し上げられる。あまり気負わず、リラックスして入れれば」と静かに闘志を燃やした。