バドミントン男子の桃田賢斗(22=NTT東日本)が12日、千葉・市川市内で会見し、復帰に向け心境を語った。

 昨年4月に闇カジノ店で違法賭博行為をしたことが発覚し、無期限出場停止処分を受けていたがこの日、5月15日付で解除されることが決定した。

 冒頭、桃田は「このたびは多くの皆さまにご迷惑、ご心配をおかけしたことを深くおわび申し上げます」と深々と頭を下げた。続けて、謹慎期間中の行動を説明し、周囲の支えに感謝。「今後はこのようなことを二度と起こさないことは当然ながら、社会人として、スポーツマンとして責任ある行動を心がけて、引き続き、皆様からの信頼を回復できるように努力し、真摯に競技に取り組んでまいりたい」と誓った。

 違法行為については「正直、自分の成績がどんどんついてくる中で、隙を見せてしまったり、甘かったこともあって、ああいう軽率な行動を取ってしまった」と振り返った。出場するはずだったリオ五輪はテレビ観戦もせず、ニュースで知る程度だったという。

 実戦から遠ざかり「正直、1年間試合をしていないことで不安はある」と明かしたが、東京五輪で金メダルを獲得する夢に向けて、再び歩み出すことを宣言。「まだ自分のことを応援してくださってる方や支えてくださってる方のためにも、恩返しという意味も込めて、精一杯頑張っていきたい」と力を込めた。

 家族と連絡を取り合うことも増えたといい、かつてのやんちゃなイメージを一新。復帰戦は未定で、日本バドミントン協会と所属と相談しながら決める。