フリースタイルスキー世界選手権(スペイン・シエラネバダ)モーグル男子で2冠に輝いた堀島行真(19=中京大)が11日、羽田空港に帰国した。

 堀島は8日に日本男子初のモーグル優勝を果たすと、9日のデュアルモーグルも制した。世界選手権での2種目制覇は2009年の上村愛子氏(37)以来で、無名の男が世界に衝撃を与えた。

 堀島は勝因について「攻めなければ勝てない状況だった。攻める意識で戦ったことが勝因」。LINEやメールなどお祝いのメッセージは約200件に上り「まだ返事を返せていないので、ありがとうと伝えられたら」と初々しい表情を見せた。 

 出発時は6~7人ほどだった報道陣は約40人と8倍に膨れ上がり、全テレビ局が集結。空港はやじ馬も含めてパニック状態になった。「本当にびっくりしている」という堀島だが、インタビューでは落ち着いた受け答えも光った。

 歴史的快挙にも浮かれる様子はなく、平昌五輪に向け、総合力を高めていくことを強調。2個の金メダルを掲げ「もっと努力して絶対、(平昌五輪でも)金メダルが取れるよう努力していきたい」と力強く宣言した。