デザインより難しい 東京五輪マスコットのネーミング問題

2017年02月24日 16時30分

会見する(左)から官浪辰夫氏、生駒芳子氏、石川和子氏

 5回目となる東京五輪マスコット選考検討会議が23日に都内で開かれ、マスコットの名前をデザインとは別に募集することで合意した。生駒芳子副座長(59)はデザインと切り離す理由を「商標(登録)の調査が非常に難しい」と説明。公募にするかどうかも未定とした。

 

 一般的にはマスコットのデザイナーが名前もつけると思われがち。ところが、ネーミングの商標確認はデザインとは比較にならないほど難しいという。「特許庁に200件掛け合っても、通るのは1~2件」(組織委関係者)の狭き門。そのためネーミングのみ専門のプロに頼むか、条件をつけての公募など、慎重な対応を迫られている。

 

 国内の商標は特許庁の公式サイトで簡易検索ができる。ただ、海外を含めると膨大な時間が必要だ。商標に関しての国際的な統一機関はなく、各国の特許庁をしらみつぶしに訪れるか、地道にサイトで確認するといった方法しかないというから気の遠くなる作業だ。

 

「大変だと思いますよ。ただ単に人の名前に似ている時でもダメな時があった。民間調査会社に調べてもらう方法もありますが、1件につき7万円かかります」(特許庁関係者)。とても一般人が安易に案を出せる状況ではない。

 

 マスコット名を発表した途端にクレームをつけられたら赤っ恥をかくことは必至。組織委はエンブレム問題でベルギーの劇場からデザインの模倣を指摘され、痛い目に遭った。「リオの時も(候補に挙がった)ネーミングで商標が取れるものが少なかった」(別の組織委関係者)というから新たな難題になりそうだ。