ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(20=クラレ)が20日、世界選手権(22日開幕、フィンランド・ラハティ)に向け、成田空港を出発した。

 五輪テストイベントを兼ねた16日の平昌大会でW杯歴代最多に並ぶ通算53勝をマークした高梨は帰国後、都内でトレーニングをしたり、気分転換を図った。連戦や移動により疲労の蓄積が心配されるが「私より周囲の皆さんのほうが疲れている」とキッパリ。自身よりスタッフの体調を気にかけ、疲れを口にすることは一切なかった。

 世界選手権は今季の最大目標だ。平昌大会の課題を「空中での体の硬さが気になっている」と話した高梨は、リラックスして大一番に臨む考えを表明。2年に1回開催される世界選手権には過去3回出場し、個人戦では6位→2位→4位と優勝の経験はない。

 平昌大会ではトップ10のうち6人が欠場。今回は相手が揃うが、狙うは金メダルのみの高梨は「来年の平昌オリンピックに向けていいシミュレーションになるようにしたい」と意気込み、機上の人となった。