【韓国・平昌16日発】ノルディックスキー・ジャンプ女子のW杯個人第18戦(HS109メートル、K点98メートル)は平昌五輪のテスト大会を兼ねて行われ、高梨沙羅(20=クラレ)が合計215・1点で今季9勝目を挙げ、男子のグレゴア・シュリーレンツァウアー(27=オーストリア)の持つ史上最多の通算53勝に並んだ。

 前日の第17戦以上に風が強く、試技の開始が30分遅れた。それでも高梨は1回目、99・5メートルで2位につける。2本目は97メートルと距離は伸びなかったが、トップのマーレン・ルンビー(22=ノルウェー)が94メートルと失速。逆転で優勝した。

 高梨は53勝について「とても自信になりました」と笑顔。難しい条件での試合となったが「自分を保つことができた。こういう試合になることもある」と勝因を語った。

 また、前日優勝の伊藤有希(22=土屋ホーム)は2本目でW杯のヒルレコードとなる111メートルの大ジャンプを決めて2位。「2本目は条件に助けられた」と風を味方につけた。

 前日6位の勢藤優花(19=北海道メディカルスポーツ専門学校)は5位。同9位の岩渕香里(23=北野建設)は17位だった。