ノルディックスキー・ジャンプ女子の伊藤有希(22=土屋ホーム)がプレ五輪大会へ臨戦態勢を整えた。

 伊藤はW杯平昌大会2連戦(15、16日)出場のため、13日に日本を出発する。12日には地元北海道から羽田空港に移動し「(札幌では)陸上トレーニングをしたり、男子の試合を見に行ったりしていました」。特に刺激になったのが札幌で行われた男子のW杯だ。

 例年、女子は海外を転戦中で、伊藤は初めての観戦だった。所属の監督を兼ねるレジェンド・葛西紀明(44=同)も参戦。言葉を交わすことはできなかったが、シ烈な競争を目に焼きつけ「男子の高いレベルの試合を見て、勉強することができたので(平昌大会に向け)いいイメージを作れたらなと思います」と収穫を口にした。

 W杯日本大会では初勝利を含む3勝を挙げながら、その後の海外4戦で結果を出すことができなかった。課題を「アプローチの滑りの安定が成功ジャンプにつながることは分かっている。それがキーポイント」と分析。平昌で念願の海外初勝利を目指す。