【競泳】世界新の渡辺一平 前記録保持者の山口から後継者指名

2017年01月31日 16時30分

大物ぶりを発揮した渡辺

 競泳男子200メートル平泳ぎで世界新記録を樹立した渡辺一平(19=早大)がまたまた大物ぶりを見せつけた。

 

 快挙から一夜明けた30日、都内で行われた日本水泳連盟の2016年度表彰式に出席した。最優秀選手に選ばれたのは、リオ五輪で金メダルを獲得した萩野公介(22=東洋大)と金藤理絵(28=Jaked)。しかし、報道陣の関心を最も集めたのは渡辺で、完全に主役を食った形となった。

 

 規格外の怪物は、世界記録を出した直後にテスト勉強に励んでいたことを明かすなど、偉業の余韻に浸るそぶりもない。それどころか「レースで興奮して寝られなくなること? ないですね。昨日もすぐ寝ちゃいました」。メジャー大会の優勝ではなかったとはいえ、世界記録だ。全身からアドレナリンが放出されて興奮状態のまま眠れなくなる選手は少なくないが、渡辺は疲労でそれどころではなかったらしい。「3秒かからないくらいで寝ました」と笑った。

 

 一方で前世界記録保持者の山口観弘(22=東洋大)との秘話も告白。山口は大学入学後、記録が伸び悩み葛藤が続いたが、試合会場などでは常に気にかけてもらっていたという。「『記録を切るのはオマエだ』ってずっと言われていました」。世界記録保持者からの“後継指名”が大きな励みになったことは明白。山口からLINEで「おめでとう」と祝福された渡辺は感謝の言葉を返した。

 

 東洋大の平井伯昌監督(53)によれば、山口は3月の卒業後も新たな環境で現役を続ける意向を示しているという。プールでの新旧頂上対決にも注目が集まりそうだ。