競泳男子200メートル平泳ぎで世界新記録を樹立した渡辺一平(19=早大)が快挙から一夜明けた30日、都内で行われた日本水泳連盟の表彰式に出席した。

「まだ実感はない」という渡辺はレース後の反響に驚き。お祝いの連絡は両親や恩師、前世界記録保持者の山口観弘(22=東洋大)などからLINEで200件、メールで100件に上り、返信に追われたことを明かした。

 この日は大学でテストがあったため「昨日の夜も勉強した」という慌ただしさ。そのため、新聞やテレビの報道も確認することはできていないが「いろんな人から画像や動画が送られてくる」と不便はしていない。「ボクより周りの人が騒いでる」と喜びをかみしめた。

 今後は4月の日本選手権(13日開幕、愛知・日本ガイシアリーナ)、7月の世界選手権(ハンガリー)と大きな大会が続く。渡辺は「水泳を始めて自己ベストが止まったことがない。ボクは自己ベストを更新しただけだと思っている。東京五輪の時はぶっちぎりで優勝したい」と記録更新に意欲を見せた。