ブランコ流出に中日は「良かった」

2012年12月13日 11時00分

 DeNAにトニ・ブランコ内野手(32)を強奪される形となった中日。佐藤球団代表は「精一杯の提示をして残留を選んでほしいと思っていたので非常に残念」とコメントしたが、チーム内では「かえって良かった」との声があふれている。

 理由の1つが将来の4番候補・高橋周の育成面でのプラス効果だ。ブランコが残留していれば、一塁のポジションが埋まり、三塁は森野が1番手だったが、ブランコ移籍で状況が変化。「一塁を森野にして周平(高橋)を三塁で使える。広島の堂林のように144試合使ってほしいし(高木)監督もそのつもりになっていると思うよ。ブランコがいれば、実績もあるからどうしても使いたくなる。でもこれで思い切ったことができる」とチーム関係者は言う。

 ブランコに対しても「1年間働いたのは最初の年(2009年)だけ。最近では、すぐにあそこが痛い、ここが痛いと言い出している。特に複数年契約を結んだ1年目(10年)は全くやる気がなかった。今回も2年契約だから来年はやらないでしょう」と中日サイドはまるで恐れていない。それどころか「投手は絶対に打たれたくないと思うはず。モチベーションが上がる」と竜投手陣にプラスに働くとさえみている。

 本来であればショックであるはずの主砲の移籍だが、中日サイドはとにかく前向き。別の関係者は「決して人気じゃないDeNA戦のカードが、この遺恨で盛り上がるんじゃないか」と営業面でのプラスも期待している。