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こうして起きた「ハイタッチ拒否事件」


【山本功児 なんとなく幸せ(26)】

 

清原と話し合いをする山本ヘッド(2005年8月4日)

 2005年8月4日、旧広島市民球場は瀬戸内海独特の“べた凪”で、立っているのもつらいほどの暑さだった。ボクは少しでも涼しいところで過ごそうとレフトポール際のブルペン入り口付近に避難していると、一人のコーチが血相を変えてやってきた。「ロッカーでちょっと…」。聞けば、清原和博がその日の打順に対する不満を漏らしているという。

 慌ててベンチへ向かったが、特に異変は感じられなかった。そこで再びブルペンの入り口付近へ戻って練習を見つめていると、意を決したように清原が近づいてきて、ボクにこう言った。「なんで7番なんですか?」

 その時の清原は左膝を痛めていて広島戦の1、2戦はスタメンから外れていた。とはいえ、出場選手登録を抹消するほどの重症ではなかったので遠征にも帯同し、本人には「状態が良くなってスタメンでいけそうだったら言ってくれ」と伝えていた。そして2戦目を控えた練習中に清原自身が「明日からいけます」と申し出てきたので、ボクは堀内監督にそのまま伝えた。

 打順というものは首脳陣ミーティングを経て、最終的には指揮官が決めるわけだが、堀内監督の決断は「7番・清原」。理由は、まだ膝に不安もあるだろうし、ひとまず気楽な打順で打ってもらおうというものだった。しかし清原は「7番」という打順そのものに納得がいかなかったわけだ。

「なんで?」の問いに対して、ボクはミーティングで堀内監督が話したことをそのまま伝えたが、清原は「それだけですか? 他にも理由があるんじゃないですか?」と問いただしてきた。

 スタメンに名を連ねる以上は、気持ちよく試合に出てもらいたい。そう思ったボクは「よし、分かった。他にも理由があるのか監督に聞いてくるよ」。その足でセンター付近にいた堀内監督に尋ねたが、7番起用の理由はミーティングでの見解と同様だった。再び清原のもとへ戻ってその旨を伝えた。

 それに対する“答え”は意外な形で表れた。4回、広島の小山田保裕が投じたスライダーを清原はバックスクリーン左へとはじき返した。意地の一発…。堀内監督をはじめコーチ、選手がベンチ前で出迎えたが、清原は手を出すことなく素通り。世に言う「ハイタッチ拒否事件」だ。

 人にはそれぞれ違った立場や考え方がある。どちらの側から聞くかによって見解も変わってくるだろう。だから、どちらがいい悪いということはできないが、当事者同士が直接話し合ってさえいれば、こうもコジれることはなかったのではないかと思う。

 こうしたボタンのかけ違いが随所で見られた05年の巨人は、優勝した阪神と25・5ゲーム差、借金18で限りなく最下位に近い5位に沈んだ。ボクは堀内監督とともに責任を取って辞任。よくよく考えると、1976年にデビューしてからユニホームを脱ぐのは初めてのことだった。

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