【東京五輪競泳会場問題】国際水連事務局長が本紙に気になる発言

2016年10月26日 16時30分

マルクレスク事務局長

 25日に小池百合子東京都知事(64)と都庁で会談した国際水泳連盟(FINA)のコーネル・マルクレスク事務局長(75)が競泳W杯東京大会が行われている東京辰巳国際水泳場で取材に応じ、2020年東京五輪の水泳会場となるオリンピックアクアティクスセンターの新規建設の必要性を強調した。

 

 水球など一部種目の辰巳での開催に応じ「FINAは経費削減に協力している」としたマルクレスク氏は、東京五輪を史上最高の大会にするため「アスリートがベストのコンディションで競技ができる施設、メディアやテレビにも十分なスペースを提供する必要がある」。さらに2つ目の理由として、東京五輪のキーワードとなっているレガシー(遺産)を挙げ「スポーツ都市・東京には23年前に建設された辰巳に代わる新しいアクアパークが必要」と説明した。

 

 小池知事との会談でも計画通りの会場建設を要望しており、同じ主張を繰り返した。現状では客席数や水深の点でFINAの規定を満たしていない辰巳を改修する案については「議論していない」としている。

 

 とはいえ、辰巳と目と鼻の先に新たな施設を建設することに疑問の声が上がっているのも事実。マルクレスク氏の言葉通りなら、二十数年ごとに東京には新たなプールが必要ということになる。

 

 この点については「現時点で20年後の話をするのは難しい。経済状況や競技の発展によって決まることだろう」。この直後に報道陣の輪が解けると、質問した本紙記者の肩に手をかけ「20年、25年後に私は生きていないだろう」と冗談交じりに話した。

 

 取材を離れた場でのジョークかもしれないが“そんな先のことは知ったこっちゃない”と言わんばかり。五輪後の東京にレガシーを残すことを本気で考えているとは思えないが…。