復帰戦でTKO勝ち 高野人母美が階級下げ世界へ

2016年10月21日 16時30分

ボディーブローを叩き込む高野(左)

 ボクシングの東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者の高野人母美(29=協栄)が新階級で再び世界を目指す。

 

 20日、高野は東京・後楽園ホールでワンダーガール・シットサイトーン(17=タイ)とのノンタイトル6回戦に臨んだ。昨年11月に世界初挑戦に失敗し、その後は引退騒動を起こすなど試合から遠ざかっていた。金平桂一郎会長(50)からは「負ければ引退」を通告される中、6回21秒TKOで勝利。高野はリング上から「自分が引退会見してしまってから、様々な方に迷惑をかけた」と改めて謝罪した。

 

 高野は「リストラされるところでした…」と安堵したが、金平会長は先を見据えて「体重はもう少し絞れる。バンタム級ぐらいがベスト」と1階級下げる計画を明かした。東洋太平洋のタイトルは返上も検討しており、高野は適正階級で世界戦の“リベンジ”に動きだすことになる。

 

 ただ、その道のりはこれまで以上に厳しいものになりそうだ。同会長が指令したのは“モデルボクサー”からの完全脱皮だ。計量時のパフォーマンスこそ否定しないが「パフォーマンスだけじゃなく、これからは内容。ボクサーとしての評価を上げていかないと」とキッパリ。さらにここ2年で3試合にとどまる試合数も「最低でも年間4試合はやらないと」と増加を義務づけた。

 

 すべてが今日の試合のようにダメージが少なくいくわけではない。他方面に活躍の幅を広げる高野にとっては難題になるが、ボクサー最優先の気構えが求められる。