小池都知事 今度は国際ボート連盟と激突!宮城・長沼で五輪開催できるのか

2016年10月04日 16時25分

小池氏(右)とロラン会長は意見をぶつけ合った

 東京五輪・パラリンピックの競技会場見直しをブチ上げた小池百合子東京都知事(64)は3日、都庁で国際ボート連盟のジャンクリストフ・ロラン会長(48)と会談した。ボートやカヌー競技のため、都内では「海の森水上競技場」が建設中。小池氏はこの施設を見直し、宮城・長沼にあるボート場の利用に言及していた。宮城の地元関係者らは歓迎する一方で、実現は困難との見方も浮上している。

 この日午前、ロラン会長は「海の森――」を視察し、「ここは素晴らしい場所で競技に適している」と話した。突然の競技場見直し提案には国内外のボート関係者だけでなく、国際オリンピック委員会(IOC)も反発していた。

“都議会のドン”や大会組織委の森喜朗会長(79)らと対立してきた小池氏だが、今度は海外の諸団体と激突することになってしまった。この日夕方に行われたロラン会長との会談でも互いの意見をぶつけ合った。

 小池氏は「今回の五輪・パラリンピックの費用見直しについて、世論調査では80%以上が賛成してくれています」とにこやかに話しつつも、すごんでみせた。対するロラン会長は「IOCや私たちステークホルダー(利害関係者)に相談がなかったことは遺憾です」と応じ、「(海の森は)深遠なる調査により出した結論だ」と譲らなかった。

 小池氏は会談でも宮城・長沼にあるボート場を会場にする可能性に言及している。東日本大震災の被災地で開催することは復興五輪という名目に適しているという。

 実際に長沼で開催することはできるのか。会談に同席した日本ボート協会の大久保尚武会長(76)は「長沼は水面がいい。しかし、インフラの問題がある」と難色。「みなさんは長沼に行ったことないでしょうが、大変な田舎なんです。宿舎をどうするか。陸上設備もいるし、道路も1車線しかない。予算的にも大変だと思う」

 宮城の政界関係者は「ボート場がある登米市や県は歓迎しています。しかし、関係者が地元選出の自民党の小野寺五典衆院議員に『よろしくお願いします』と言ったら、面食らった表情をしていたそうです。国会議員が動くということはないですね」と明かした。

 選手村の分村など宿泊施設はどうなるか。「地方議員らの間では南三陸の仮設住宅や災害復興公営住宅を利用する案が出ています。もっとも、外国人の背丈に合うわけがない。周辺に温泉地があるので、温泉旅館とコラボするのもいいが、お金がかかるでしょう」(前出の政界関係者)

 長沼のボート場は評価が高いが、周辺事情はやはり厳しい。