リオ五輪バドミントン女子ダブルス金メダルの高橋礼華(26)、松友美佐紀(24=ともに日本ユニシス)組の新たな課題が浮き彫りになった。

 ヨネックスオープン最終日(25日、東京体育館)、女子ダブルス決勝でタカマツぺアはリオ五輪銀メダルのカミラ・リターユヒル(32)、クリスティナ・ペデルセン(30=デンマーク)組に21―19、18―21、12―21で逆転負け。今大会は6日間合計で史上最多の観客動員を記録する中、リオの再現はならなかった。

 試合後、高橋は「疲れました…。本当にそのひと言」と第一声。松友も「練習不足だった。世界は甘くないと教えてもらった」と肩を落とした。五輪後、イベントや祝勝会に忙殺され、調整不足だったことを敗因に挙げた。しかし、これは対戦相手も同じ。五輪後は1週間休みを取り、祝賀会が続く中での来日だった。「体を戻すのが難しかった」(リターユヒル)、「メンタル的にも大変だった」(ペデルセン)。移動や年齢を考えればある意味、負担の大きさはタカマツペア以上。

 日本バドミントン協会幹部は互いに目立った凡ミスについて「デンマークは積極的なミスばかり。タカマツはつなぎのミスだった。それだけ動いていない。同じミスでもプレーの質が全然違う。(タカマツは)心のスタミナが足りない」と話し、力負けを指摘した。

 次戦のデンマークオープン(10月18日開幕)に向け、高橋は「逆にデンマークでデンマークペアに当たって勝ちたい」と雪辱を誓った。この借りをどう返すか。悔しさをぶつけるのは今度はタカマツペアの番となる。