【ブラジル・リオデジャネイロ14日(日本時間15日)発】卓球女子団体の準決勝が行われ、福原愛(27=ANA)、石川佳純(23=全農)、伊藤美誠(15=スターツ)の日本は、ドイツに2―3で敗れ、惜しくも決勝進出を逃した。ロンドン五輪(銀メダル)に続く2大会連続のメダルを目指し、3位決定戦に臨む。

 日本の先陣を切ったのは伊藤。ペトリサ・ソルヤ(22)を相手に第1ゲームを11―5で取った。だが、その後は一進一退。2―2で第5ゲームに入り、一旦は9―3とリードしたものの、ミスも重なりソルヤが怒とうの7連続ポイント。タイムアウトでも流れを変えられず、10―12と逆転され、第1試合を落とした。

 第2ゲームはエース石川がハン・イン(33)と対戦したが、シングルス1回戦敗退時と同じカットマンに大苦戦。2ゲームを連取された。それでも第3ゲームになると、石川のフォア強打が徐々に決まりだし11―6。続く第4ゲームは強打に加え、緩急をつけた攻めで相手を揺さぶり、再び11―6で連取。勝負は第5ゲームへ移った。

 激しい攻防が続く中、8―8と追いつかれてからが見せ場だった。ラリーを制し11―8。絶体絶命のピンチから3―2と、大逆転で第2ゲームをものにした。

 これで1―1。ダブルスの第3試合、日本は福原と伊藤、ドイツはソルヤとシャン・シャオナ(33)の対戦になった。第1ゲームこそ失ったが、第2ゲームを12―10で取ると、第3ゲームは福原のバックハンドで11―7。この勢いのまま第4ゲームも押し切るかと思われたが、粘るドイツに追いつかれ、第4、5ゲームを連取された。

 ここまでストレート勝ちしてきた女子にとってここから先は“未知の領域”。絶対に負けられない第4試合のシングルスは日本のエース・石川が常にリードする展開でシャンを圧倒。第3ゲームはデュースに持ち込まれたが、3―0のストレート勝ちで2―2のタイに戻した。

 勝負のかかる第5試合のシングルスは福原とハンの対戦。福原は第1ゲームを先取したが第2、3ゲームを落としてしまう。あとがない福原はあわてず、第4ゲームを取りタイに戻す。第5ゲーム、攻めの姿勢を見せた福原だが、エッジボールなどアンラッキーで失点。ハンにリードを許す。だが、打ち続ける姿勢を変えず3―7から6連続ポイントで9―7と逆転した。しかし、粘るハンに9―9の同点に追いつかれる。福原のスマッシュがアウトになりマッチポイント。最後はハンの打球がコートの端に当たる不運なエッジボールとなり、2―3で敗戦。ドイツが決勝進出を決めた。