ボクシングのロンドン五輪バンタム級銅メダリストの清水聡(30=大橋)が29日、東京・後楽園ホールでプロテストを受験して合格した。

 清水は「緊張しました。何はともあれ、落ちなくてよかった」とホッとした表情を浮かべる一方で「目標? 世界王者のベルト。そして、それをなくさないこと」と、かつて銅メダルを紛失(その後に発見)した“自虐ネタ”で笑わせた。

 また、ロンドン五輪ミドル級金メダリストで先にプロに転向した村田諒太(30=帝拳)に対しては「アマ(出身)の代表として、村田より先に世界王者になりたい。お互いに刺激し合えれば」とライバル心をのぞかせた。

 9月4日には神奈川・スカイアリーナ座間で韓国フェザー級王者とのデビュー戦(6回戦)に臨むことも決定。同日のメーンにはWBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥(23=大橋)のV3戦が行われる。

 大橋秀行会長(51)は「今日の出来を見れば大丈夫じゃないか。安心しました。銅メダリストの実力がそのまま出た」と太鼓判。清水も「絶対に勝ちます」と宣言した。