客寄せパンダの佑に同情の声

2012年11月26日 16時00分

 先の国際親善試合・キューバ戦を、代表に選出されながら右肩痛のため登板を回避した斎藤佑樹投手(24=日本ハム)に、周囲から同情の声が上がっている。

 

 今回の代表招集期間中は、チーム練習に参加するだけで終了。試合では1球も投げることはできなかったが“顔見せ”すらさせなかった背景には侍ジャパン招集時のこんなやり取りがあったという。

 

 当初、侍ジャパン側は日本ハムに今季14勝5敗、防御率1・71とブレークした吉川を選出すべくオファーをかけた。だが、日本シリーズ後に左肘痛が発覚。これで斎藤に白羽の矢が立った。

 

 選手にとって名誉な侍ジャパン選出ではあるが、斎藤の今季は5勝8敗と不本意な成績で終了。不調の“長いトンネル”から抜け出せていないため、斎藤自身は「辞退」の意思をあらわにした。これを受け日本ハム側は別の若手投手を侍ジャパンに推薦したが、この申し出を代表サイドが拒否。国民的知名度を持つ斎藤の選出を“強行”したという。

 

 そのため、球団を含め周囲の見方は「斎藤はかわいそう」というのがもっぱら。斎藤をよく知る早実、早大関係者からも「投げないのに選ばれる客寄せパンダか。かわいそうに」という声が相次いでいた。

 

 親善試合だからまだいいようなものの、今回の選出の経緯が「人気優先」だったとしたら大問題だ。本番の代表メンバー選出でも同様のことが起き、3連覇を逃すことになれば…。“商業主義”の侍ジャパンに、日本の野球ファンが興ざめするのは間違いないだろう。

 

 斎藤にしてみれば、心と体のコンディションが整わないまま登板し「キューバ打線にメッタ打ち→さらに自信喪失」とならなかっただけ、不幸中の幸いか。