阪神が西岡に“第2の新庄になれ“

2012年11月24日 16時00分

 阪神入りした前ツインズ・西岡剛内野手(28)の“真面目化宣言”に「待った」がかかった。3年ぶりの日本球界復帰となった西岡は、一から出直すべく明るいキャラクターの封印を誓ったが、球団側はむしろ、明るいキャラの方を大歓迎。それどころか阪神OB・新庄剛志氏(40)を参考にした“西岡劇場”まで期待したいというのだ。

 

 複数球団のオファーを断っての阪神入り。背番号はロッテ時代と同じ「7」、2年総額4億円+出来高(推定)で契約した西岡は「(渡米中の2年間で)自分の力のなさを痛感して一からやるという気持ちにもなった。自分自身にプレッシャーを与えながらやっていきたい」と誓った。加えて「真面目にいきます。伝統の中で阪神タイガースの雰囲気、ムードは作られていると思う。そこに溶け込んでいくのが最初の仕事」とロッテ時代からの明るいキャラの封印も口にした。

 

 そんな西岡の“決意”に、いきなり「待った」をかけたのが球団サイドだ。和田監督が「チーム内は真面目な選手が多い。西岡君のキャラクターを前面に出してもらいたい」と言えば、中村GMも「タイガースの今の選手にはないキャラ。それを消さないようにしてほしい」。それだけではない。球団営業部は、西岡に対して明るいキャラ全開による“第2の新庄”をも求めたいというのだ。

 

 日本ハム時代の新庄氏は札幌ドームで天井から舞い降りたり、ハーレーに乗って登場したり、練習中に着ぐるみで現れたりと“新庄劇場”で話題を集めた。阪神営業サイドはそれをイメージ。「(準本拠地の)京セラドームは甲子園と違って年間シートがなく客足が伸びにくい。ちょうど天井があって人工芝。新庄のように天井から下りてきたり、ハーレーでも登場できる。何人かのグループで着ぐるみを着ても話題になる。ぜひとも京セラを“西岡劇場”にして集客につなげてほしい」と希望している。

 

 阪神時代の新庄氏は甲子園のお立ち台で「明日も勝つ!」と絶叫し、スタンドを盛り上げたこともあったが、これに関しても「西岡選手にも言ってもらえればと思う。お客さんも盛り上がって、また(球場に)行こうという気になるからね」と営業関係者は期待している。そもそも西岡自身も新庄氏と親交が深く、ロッテ時代の2007年には登録名を新庄氏の「SHINJO」にならい「TSUYOSHI」にもしたことから「ローマ字ならインパクトがある。(阪神でも)やってくれるならありがたい」との声も出ているほどだ。

 

「野手のスターが必要。金本、城島が引退して危機感は強い。西岡に何とか埋めてもらいたい」と球団幹部も期待を込める。営業的にも大きな“戦力”というわけだが、果たして新庄氏の再来となるか。