北岡 DEEPライト級王座V4の陰に2つの原動力

2016年06月27日 16時30分

V4に成功した北岡

「DEEP 76 IMPACT」(26日、後楽園)で行われたDEEPライト級タイトルマッチは、王者の北岡悟(36)が下石康太(29)の挑戦を退け、V4に成功した。

 

 ゴング前から王者は明らかにナーバスになっていた。飢えた肉食獣のように目をギラつかせ、落ち着きがなかった。だが、試合に入るとそこは百戦錬磨の男だ。冷静さを取り戻し、挑戦者と向き合う。序盤に上になられても「コイツの技術ではやられない」と見極め、主導権を握った。

 

 その後は終始、挑戦者を圧倒。判定5―0で快勝した。原動力は2つあった。試合後のマイクで「DEEPの王者をインディ扱いして、俺の逆鱗に触れた。なめんなよ!」と怒りを爆発させたように、試合前に挑発してきた下石を“制裁”する覚悟だった。

 

 さらに3月には旧パンクラス横浜道場を引き継ぎ、道場をオープンさせた。その際に先輩でプロレスラーの鈴木みのる(48)から「格闘技道場パンクラス」の看板を譲渡された。「強くなるためにつくった。老後のためじゃない。いろいろなものを背負って勝ってこそ、価値がある」。伝統ある看板を背負う身としてぶざまな姿はさらせなかった。「いいオファーください。ジム(開業)でおカネを使ってしまったので、おカネがほしい」と冗談めかしたベテランは、まだまだ第一線を張り続ける。