リオ五輪の代表選考会を兼ねた陸上の日本選手権最終日(26日、愛知・パロマ瑞穂スタジアム)、女子200メートルで北京、ロンドン五輪代表の福島千里(28=北海道ハイテクAC)が自身の持つ日本記録を0・01秒更新する22秒88で前日の100メートルに続く2冠を達成した。
6年ぶりとなる記録更新に「久しぶりに心からうれしいと思います。自己ベストにはこだわっていないとか、強がっていた時期もあったけど、0・01秒がすごくうれしい」と喜んだ。記録が伸びず不安や焦りもあった。それでも「今日だけで記録が出たわけじゃない。毎回ベストを狙ってきたし、そのつもりで練習してきた。周りにいるみんながわがままな私について来て、支えてくれたおかげです」と周囲のサポートに感謝した。
日々の積み重ねに自信を持っていただけに、今回の日本記録更新を驚く様子はない。むしろ「記録的には22秒台中盤が欲しいと思っていた」というように、この日の前半の走りにはまだ納得していないほどだ。
リオ五輪に向けては「これでスッキリ迎えられる。今季は200メートルで一度も悪い走りはしていない。五輪では過去最高の納得できるレースができればいいなと思っています」。女子短距離界を引っ張ってきた女王が3度目の五輪に挑む。