リオデジャネイロ五輪体操女子日本代表候補による第2回試技会が25日、都内で行われ、寺本明日香(20=中京大)、村上茉愛(19=日体大)、杉原愛子(16=朝日生命)、宮川紗江(16=セインツ体操クラブ)、内山由綺(18=スマイル体操クラブ)の5人が代表に正式決定した。

 4月の全日本選手権、5月のNHK杯、そして6月の種目別選手権により、絞り込まれた代表候補は7人。その中でも寺本、村上、杉原はほぼ当確だった。今回の試技会でもこの3人だけは抜群の安定感を見せ、合計57・300点で1位になった村上を筆頭に、2位・杉原、3位・寺本と続いた。

 残り2枠は4位に入った宮川、そして同点となった河崎真理菜(16=とらい体操クラブ)と内山の争いとなったが、この日、試技会後の理事会で選ばれたのは内山だった。内山は「初めて五輪を意識したのは小6のときでした。リオ五輪が決まりましたが、今後も妥協することなく頑張っていきたい」と話した。

 今回の試技会について女子代表の塚原千恵子監督(68)はこう総括した。「全日本、NHK杯、種目別選手権と2回の試技会を見れば、特にケガなどのアクシデントもなかったし、順当なメンバーだと思います。まだ、着地の乱れや細かいミスがある。特に、床運動での音楽と体の動きのミスマッチなども修整しなくてはいけません。8位入賞を目指します」

 今後、女子代表は7月に合宿を行い、決戦地リオデジャネイロに向かう。体操関係者は「ミスさえなければメダルも狙える」というだけに、本番での活躍に期待したいところだ。