日本トライアスロン連合は19日、都内でリオ五輪代表を発表し、3大会連続出場で悲願のメダル獲得を目指す女子の上田藍(32=ペリエ・グリーンタワー・ブリヂストン・稲毛インター)ら4人を選出した。上田は「日本連合の目標は8位以内ですが、私は金メダルを目指している」と抱負を語った。

 日本のエースである上田の素顔について、日本連合の大塚真一郎専務理事(59)は「海外の全選手から尊敬される存在」と絶賛する。個人競技にもかかわらず、国内外の大会で選手、審判、係員に話しかけ、積極的に交流を図るという。レースで最後まで諦めない姿勢もあって、海外ライバルからも人気は高い。国際連合のアスリート委員にも満場一致で選出された。この“人間力”が競技にも一役買う。「誰もが知り合いのような、ホームのような環境をつくれる。リオでもメダル獲得に大きな武器になります」(同専務理事)

 過去2大会は17位、39位と悔しい思いを経験した。それでも「自己ベストも更新している。世界のトップ15のうち、8人が30代。私も今一番脂が乗っていると思う」(上田)。人格者が満を持してリオに臨む。