バドミントンの「シンガポールオープン」に出場していた女子シングルスの奥原希望(21)ら、日本代表チームが18日早朝、帰国した。

 今回の遠征中に桃田賢斗(21=NTT東日本)、田児賢一(26)の違法賭博が発覚。「そうでなくても、リオ五輪の出場権争いでナーバスになっている者もいる」(協会関係者)として、選手は取材に応じず、無言で羽田空港を後にした。

 代わって報道陣に対応した韓国人の朴柱奉日本代表監督(51)は海外遠征中のカジノ通いなどについて過去に田児を呼んで、注意したことを明かし「世界のトップレベルにいた選手だけに残念。他の選手がリオに向けて集中できる環境を整えたい」と話した。

 一方で桃田については首脳陣も私生活の乱れを把握しておらず「NTT東日本に入社した当時は高校の先輩の田児とベッタリだったが、最近は少し距離を置いているように見えた。認識不足だった」(舛田圭太コーチ)。今後は協会の決定に従い、再発防止に努めていく。

 一方、山口茜(18)ら再春館製薬所所属の選手は熊本地震で大きな被害を受けた益城町が活動拠点。「すぐに次の海外遠征に出発する」(前出の関係者)ため、今月中は益城町に戻る予定はないという。