日本バドミントン協会の銭谷欽治専務理事(63)は7日、都内で2度目の会見を開き、NTT東日本からの報告で、同社所属のリオ五輪金メダル候補・桃田賢斗(21)が違法カジノ店で賭博行為をしていたことを明かし、涙ながらに謝罪した。

 銭谷専務理事は「違法行為をやったことを認めた。どのくらいのレベルで賭け事をやっていたのか、金額は分からない」と説明。そして「非常に残念で…。再発防止を協会を挙げて取り組んでいきたい」と目頭を押さえて頭を深々と下げた。

 協会としての処分は10日の理事会で決定するが、「金額の大小にかかわらず、1回でもやったことの重大さは受け止めている」とし、リオ五輪派遣は困難との見方を示した。処分は最も重い除名から登録抹消、一定期間の出場停止などがある。桃田だけでなく、元日本代表で同じく賭博行為に関わった田児(たご)賢一(26=同)も対象とする。

 また、当初、協会も桃田への聞き取り調査をする意向を示していたが、「2人とも事の重大さを認識して、精神状態が憔悴し切っている。NTTさんもドクターを呼ぶような状態」(同)との理由で現時点で実施しないことを明かした。