3日、都内のホテルで「K―1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-65kg 日本代表トーナメント~」(4日、国立代々木第二体育館)の公開計量と会見が行われた。
 
 出場全選手が計量を一発パスした会場で、もっとも注目されたのは65キロ級王者のゲーオ・ウィラサクレック(31=タイ)だった。マサロ・グランダーと対戦する王者は、猿のイラストと「猿飛び出し注意」と書かれたパンツをはいて登場し「(自分に)似ているので」とご機嫌だった。
 
 しかしほんわかムードはここまで。ゲーオは4日の必勝を宣言し、さらに「今年の目標は王座の防衛はもちろんだが、負けないことだ」と明かした。
 
 そのためにゲーオは今回、試合の1週間以上前となる先月23日に来日した。「日本の気候に慣れて状況を確認するため」で、2016年を無敗の年とするべく、その初戦となる4日に向けて準備万端だ。
 
 さらにゲーオは同階級の日本代表決定トーナメントについて「誰が勝ってもトーナメントを勝ち上がったら、その力は相当だ」と警戒を強める。昨年11月の初防衛戦で木村“フィリップ”ミノルにKOで圧勝するなど、日本人選手と実力差は歴然と見る向きもあるが、本人に油断は全くない。
 
 油断もすきもないゲーオを止められるのは…。