沙羅 女王奪還へ独走…ライバルの巻き返しは

2016年01月28日 16時00分

出発前に今後の抱負を語る高梨

 ノルディックスキー・ジャンプ女子W杯個人総合首位を独走する高梨沙羅(19=クラレ)が27日、第8戦(30日、ドイツ・オーベルストドルフ)に向け、羽田空港を出発した。

 

 ここまで7戦6勝と絶好調をキープする高梨は「今シーズンは総合優勝を目標に夏場、土台をつくってきた。そこを目指していきたい」と2年ぶりの総合女王奪還へ改めて意欲。例年、体力が落ちるという後半戦も食事を工夫して乗り切る構えで「免疫力をつける食べ物を中心にとるように心がけています。緑黄色野菜であったり豚肉、鳥の胸肉を進んでとるようにしている」と話した。

 

 とはいえ、遠征は最終戦の第19戦(3月6日、ルーマニア・ルシュノブ)まで続く長丁場だ。W杯はまだ半分以上残っている。ライバル勢の巻き返しが気になるが…。指導する父・寛也さん(48)は「つくってる最中なのか分からないですけど、ジャンプ自体は変わってないですよね。たまに、ポンと良くなる子はいますけど、またすぐ『あれ?』ってなっちゃう」。

 

 ソチ五輪金メダリストで昨年世界選手権覇者のカリーナ・フォクト(23=ドイツ)は個人総合13位と低迷。最大のライバル、サラ・ヘンドリクソン(21=米国)は11月に受けた右ヒザ手術の影響で出場すらしていない。寛也さんが「力はコンスタントにある。あの子は来年、10代で一番強いと思いますよ」と評価するエマ・クリネツ(17=スロベニア)もまだ粗削りで脅かすには至らず、まさに敵なし状態という。

 

 高梨も「自分のやるべきことに集中できるようになった」。最終戦まで独り旅が続きそうだ。