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「3番手候補の監督」招へいで浦和に〝亀裂〟


【Jリーグ:浦和の再建なるのか(1)】
10日に開幕したJ1で大注目なクラブは浦和だ。かつて「アジア最大のビッグクラブ」と言われたが、昨季15位とギリギリでJ2降格を免れたように近年は低迷続き。本紙は浦和再建への道程を探った。

 それは電撃的な決定だった。浦和は前日本代表監督の岡田武史氏(55)に監督就任を要請するも固辞され、続いて交渉した前G大阪監督の西野朗氏(56)にも断られた。そのわずか2日後、広島を6年指揮したミハイロ・ペトロビッチ監督(54)の就任が発表された。
 他クラブからは「浦和が何を目指しているのかわからない」と疑問の声が続出。ただ山道守彦強化本部長(48)は「2006年に戻るためには経験、実績、人の育て方、すべてにおいて一流の監督に任せないとダメだ」と信念を貫いたという。
 浦和は06年にJリーグ初優勝。07年にACLを初制覇し、同年トヨタ・クラブW杯で世界3位となった。名実ともにアジアナンバーワンに上り詰めたが、昨季は最終節でJ1残留が決まるなど、「ビッグクラブ」と呼ばれた面影はない。
 そんな悲惨な状況に追い打ちをかけたのが、U—23日本代表FW原口元気(20)の暴行騒動だ。チームメートを蹴って負傷させた前代未聞の不祥事。若手の暴走、それを事前に止めることができない環境を変えるには「一流監督に任せるしかない」との結論に達した。
 ただペトロビッチ監督は一流指導者ながら実際は、3番手候補。しかも外国人のため選手とのコミュニケーション能力を重視する当初の方針通りにはいかなかった。さらに岡田氏、西野氏と比較すれば、実績やカリスマ性などで劣る部分は否めない。
 スタッフからは「一番良い監督が来た」という声はあるが、クラブ方針とは多少のズレがあったのも事実。その小さな亀裂がチーム再建への不安にもなりかねない。
 (続く)

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