シンクロナイズドスイミング日本代表が正月早々、“鬼トレ”に悲鳴を上げている。

 4日から都内で強化合宿を行っているが、練習は朝7時半から夜10時半まで実に15時間。休憩は実質30分しかないという。デュエットで乾友紀子(25=井村シンクロク)とともに、リオ五輪代表に内定している三井梨紗子(22=東京シンクロク)は8日、「うちだけじゃないかって思うくらい」と他競技と比較し、そのキツさを表現した。

 もっとも、指導する井村雅代ヘッドコーチ(65)はまだ不満な様子。「ずっとやっている。でも時間がない。1日七十何時間くらい欲しい」と焦りをにじませた。リオ五輪でメダルを取るためにやることは山ほどある。フリーで使用する音楽はチームが「和」、デュエットが「天気」をテーマにすることを発表。新たなルーティンをマスターするだけではなく、本番を見据えた屋外プールへの対応にも追われている。

 リオ五輪が9回目の五輪となる井村氏に、お正月気分は全くない。「私にとって、戦いの年の幕開けだと思っている。メダルを奪還し、メダル常勝国に返り咲くオリンピックです」と宣言。残り8か月、シンクロ代表に安息の日はなさそうだ。