浅尾原因不明のストレート減速

2012年03月24日 15時30分

 昨年のセ・リーグMVP右腕、中日・浅尾拓也投手(27)の表情が暗い。20日の西武戦(西武ドーム)では1イニングを投げて無安打無失点に抑えたが「思った球がいかない。フォームもバラバラ」。オープン戦はここまで3試合に登板して3回を3奪三振のパーフェクトに抑える完璧な内容で順調のように見えるが、本人はまるで納得していない。


 悩みのタネは原因不明のストレートの減速だ。浅尾は150キロを軽く超す勢いのあるストレートが持ち味。しかし、開幕まで10日を切ってもなかなか球速は上がらない。フォームのバランスなど調整して臨んだ20日の試合でも最速は143キロ止まりだった。


 しかも、問題はスピードガンの表示だけではない。「ガンも気になりますが、同じ143キロでも去年の方が良い球が行っていた。今はファウルにならない。抑えてはいますけど、一発で仕留められている」と球威そのものも落ちていると感じている。「(ホームまで)距離が長く感じます。前で投げられていないんですかね」と不安は募るばかりだ。


 浅尾の単なる杞憂か、はたまた…。首脳陣は「本番じゃないと本当の力が出ない。修羅場をくぐっている投手はカッとならないんだよ」(権藤投手コーチ)、「問題ない。毎年、この時期はこんなもん。ポイントは分かっている」(近藤投手コーチ)と一笑に付すが、中日の命綱だけに気になるところだ。