2案で争われていた新国立競技場の建設は22日、建築家の隈研吾氏(61)がデザインしたA案に決まった。A案は地上5階、地下2階で、「森と融合した建築で、日本らしいレガシー(遺産)」(隈氏)と周辺環境との調和を意識したものになっている。

 工費は約1490億円で2019年11月末の完成を予定している。審査ではA案610点、B案602点と僅差だった。これは工期短縮についてA案の評価が高かったことによる。審査委員長の村上周三氏は「工期短縮について実現の信頼性が高かった」と評価した。

 2020年の東京五輪・パラリンピックに間に合わせるのが第一なわけで、そのためには人手不足への対応も必要になる。共同企業体に入る大成建設の山内隆司会長は「外国人労働者の登用も考えている。具体的な手を打っていきたい。新国立競技場で働いてもらい、技術を習得して、母国に持ち帰るのがいいんじゃないか」と語った。

 新国立は日本のレガシーになるものと何度も言われている。だからといって日本人の手ですべて作らないといけないものではない。しかし、ネットでは「日本人を優先的に雇えよ」「また頭のおかしいこと言いだしたな」と批判的な意見が多い。またゴタゴタしなきゃいいのだが…。