7月のフェンシング世界選手権(モスクワ)男子フルーレ個人で金メダルを獲得した太田雄貴(30=森永製菓)が13日、自身がプロデュースする「第7回 太田雄貴杯」に参加。全日本選手権の男子フルーレ団体(14~16日、岩手・一関市総合体育館)に、米国代表のマイルス・チェムリーワトソン(26)が森永製菓チームの一員として出場することを明かした。

 チェムリーワトソンは2013年世界選手権の金メダリストで、今年11月の高円宮牌W杯でも米国チームを優勝に導いた実力者。太田は異例の“大型補強”について「(全日本の)タイトルを取りたいから呼んだわけではない」と前置きしたうえで「たくさんの日本の選手たちにマイルスのような身長の高い選手とやる機会をつくりたい」と狙いを説明した。

 さらに「海外の人たちと剣を交える機会を増やしたい。そうすれば“外国人恐怖症”がなくなってくると思う。そうしないと海外に出たときにおじけづいてしまう」と力説。日本全体のレベルの底上げにつながるか。