競泳の萩野公介(21=東洋大)が20日、東京SC招待記録会で右肘骨折から5か月ぶりに復帰し、2冠を飾った。
 
 男子400メートル自由形を3分51秒17で優勝すると、100メートル自由形も50秒82で制し「初日にしては60点ぐらいかなと思います」と自己採点した。
 
 会場での一つひとつの“ルーティン”も6月以来だ。「喜びをかみ締めながら、本当に久々だなと思いながら泳ぎました。現状の自分の力を再確認できた」と自然と笑みがこぼれた。
 
 肘の状態は「痛みはないです」と不安を払拭。平井伯昌監督(52)も「昨年の記録と比べればもの足りないですけど、今の時点での力は発揮できた」と及第点を与えた。
 
 萩野は仕切り直しとなったリオ五輪に向けて「泳げることを大切に思いながら、一つひとつレースをこなしていきたい」と決意を新たにした。