初戴冠モデルボクサー高野 試合前は失神寸前だった

2015年06月12日 16時00分

本紙を手に笑顔でポーズを決める高野

 ボクシングの東洋太平洋(OPBF)女子スーパーバンタム級王座決定戦(10日)に勝利し、初タイトル獲得に成功した“9頭身モデルボクサー”高野人母美(ともみ=28、協栄)が試合前にまさかの危機に陥っていたことを告白した。

 一夜明けた11日、都内の協栄ジムで会見を開いた高野は、プロデビューから9戦目、2年2か月での戴冠に「ベルトを取るまでは先のことが不安だったが、次の目標が明確に見えた。世界に行きたいと思った」と目を輝かせ、改めて世界戦挑戦へ意欲を語った。

 タイトル初挑戦の重圧は相当なものだった。1週間前から胃痛に悩まされ、3日前からほとんど睡眠が取れない状況。いざ試合を迎えると、極度のプレッシャーからとんでもない事態が起きた。「リングに上がると緊張しすぎてパニックになってしまい、息ができなくて、失神寸前。どうしていいかわからず、ただ歩き回ってました」

 実際、冷静な様子の対戦相手ノーンブア・ルークプライアリー(24=タイ)とは逆に、高野は落ち着かずにうろうろするばかりだ。見かねたセコンドのトレーナーが事細かに、試合直前にやるべきことをアドバイス。ゴングが鳴る前に、なんとか平静さを取り戻すことができたという。

 激闘の翌日、口内炎が3つでき、胃痛も治まっていなかった。「(性格は)ぶっ飛んでいるんですけど、案外、繊細なんです。今後は精神面も強くなりたい」。今後について「体が大きくなったことで、パンチのスピードも遅くなりフットワークも重かった。次は体重を落として臨みたい」。

 スーパーバンタム級でOPBFを防衛した後、自らに合ったスーパーフライ級での世界戦を希望した。9頭身モデルボクサーは心身のさらなる強化を図り、世界女王の座を目指す。