ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、ウクライナ侵攻に対してスポーツ界で広がる制裁に対してついに口を開いた。

 ロシア通信社「RIAペンザ」などによると、プーチン大統領は16日に連邦政府組織に対する社会経済的支援措置に関する会議に出席。その場で世界のスポーツ界で加速するロシアに対する制裁について見解を示した。

「政治的な正しさ、私有財産の不可侵性、言論の自由など、口先だけのものは一夜にして崩れ去った。ロシアを除外しようとして、西側はすべての品位のマスクをはぎ取った。五輪の原則でさえ踏みにじられた」と強い言葉を並べて世界各国の姿勢を糾弾した。

 開幕直前に出場禁止となった北京パラリンピックに関しても言及し「彼らはパラリンピックのアスリートたちを利用して、躊ちょすることなく恨みを晴らした。それが〝スポーツは政治の外側にあるべき〟ということなのだろう」と皮肉を交えて国際オリンピック委員会(IOC)を始めとした各スポーツ団体を批判した。

 ロシアとスポーツ界の対立は深まるばかりだ。